What's Zen City?
EXHIBITION CONCEPT
植物園と
電子回路の
本質的な共通性
「植物園」と「電子回路」は、一見すると見た目も構造もまったく異なるように思えますが、私には本質的に似ている存在に感じられます。
この感覚こそが、私のアートシリーズ「Zen City」の出発点です。私は植物園で撮影した無数の写真を用いて、電子機器内部の回路を俯瞰的に表現しています。ここでは、なぜ植物園と電子回路が似ているのかを説明します。
ミクロとマクロの
視点から
共通性を探る
植物園は、繊細な生命が調和し、互いに影響し合いながら一つの全体を構成する生態系です。同様に、電子回路も複雑な部品同士が精緻に連結され、機器全体を機能させる統合的なシステムです。
こうした「ミクロ」と「マクロ」の視点の交差点に、私は両者の共通性を見出しています。葉脈や根のネットワークは、電子回路の配線に驚くほど似ており、私の創作意欲をかき立てます。

生命のエネルギーと
人間の技術の
交差点に生まれた
私は植物園を散歩するのが好きです。一つひとつの植物の美しさや、そこに宿る生命のエネルギーに心を動かされます。
同時に、さまざまな電子機器の内部構造を観察するのも好きです。その設計の緻密さや、人間の技術の結晶には、いつも感嘆させられます。
この二つの趣味の交差点に生まれたのが、私の作品「Zen City」なのです。
全体を見つめて
静けさの中に宿る
調和を感じる
「禅」は、内面の静けさと集中を通じて、物事の本質を見つめる哲学です。 俯瞰で見る電子回路は、まさに禅の精神を体現しています。無数のパーツが秩序を持って配置され、一つの調和した全体を形成する様子は、「Zen City」の本質です。
電子回路を上空から眺めることで、日常の喧騒から離れ、静けさと調和の中に身を置くことができます。

ミクロから
マクロへの旅
視点の転換が
Zen Cityの核
ミクロの視点では、電子回路も植物の生態系も、無数の小さな要素から成り立ち、それが合わさって大きなシステムを形成しています。
マクロの視点では、それぞれがまるで巨大な都市のように見えてきます。この視点の転換こそが、私の作品の核です。完成した「Zen City」を眺め、旅することは、人生そのものにも似ています。一つひとつの細部に注目することで、全体の美しさと調和を感じることができます。また、俯瞰で全体を見渡すことで、自分にとって本当に大切なものを再発見することができます。
「Zen City」は、私たちの日常に隠された美しさや調和を再評価する機会を提供します。ミクロからマクロへ、そして再びミクロへと視点を移すことで、自分自身の人生に対する理解を深めることができるのです。この作品を通して、あなた自身の「Zen City」を見つけていただけたら幸いです。